ライターの皆さん、「記事の外注化」ってご存じでしょうか?
世間一般的に、WEBライターが一人で活動をして稼げる月収の限界は、30万円から多くても40万円程度だと言われています。
しかし、少しでも活動をされている方であればお分かりだと思いますが、未経験から月収25万円のライターになるという事は、相当な努力と時間を費やさなければなりません。
ましてや月収40万円というのは、かなり専門的な知識があったうえで同じく努力と時間を費やさなければ、到底達成する事の出来ない数字となっています。
とはいえ、この「月収30万円」という数字は十分に可能な額なんです。
例として、文字単価1円で5000字の記事を1日に2記事書く事が出来るとしましょう。
1日8時間の作業として、4時間に1記事のペースであれば十分にこなす事が出来ます。
この程度の作業は達成するには安易すぎますね。
そうすると、シンプルな計算で1日に10000円の収入があります。
それを30日間繰り返せば、勿論月収が30万円に到達します。
誰でも挑戦する事が出来る「文字単価1円」というフィールドでも、十分に月収30万円に到達することが出来るのですから、文字単価が2円以上であればさらに容易に達成する事ができます。
とはいえ、人間の現実的な稼働時間って8時間程度が限界じゃないですか?
僕は無理です。というか、集中力が正味3時間程度しか持たないので、実質5時間程度が限界です。
今回は稼ぎを安定させ、さらに飛躍させるために重要な「外注化」というワードを、僕自身の体験談も兼ねてご紹介させて頂きます。
最後まで読んで頂ければ、すぐに実践できるようになるまでの知識がつきますよ。
外注化のメリット・デメリット
外注化にもメリットとデメリットが存在します。
まずはまとめてご紹介しますね。
【外注化のメリット】
- 作業時間を異常なほど減らす事ができる
- 収益の底上げが期待できる
- 他の事に当てられる時間が相当増える
- 良い外注先を確保出来れば、ほぼ何もしなくていい
外注化の大きなメリットとして、「自分の時間が増える」「収入が大きく上がる」という面があります。
正直、この2つのために外注化をするみたいなところもあるので、当たり前なメリットですね。
それと、外注化をしている時点である程度のライティングスキルが身についているかと思いますが、ライティングだけをしていると、もちろんその能力だけしか身につきません。
自由時間が増えるという事で、その他のスキルを身につけるための勉強時間も確保する事ができますよね。
例えばコンサル力であったり、マーケティングについての知識を深めたり、自分のブログをさらに伸ばしてみたり…。
ゴリゴリのライター時代にはできなかった、様々な書籍に目を通してみたり、全く新しいジャンルについての知識を深めたりすることで、ライターとしても人としても1段階ステップアップする事ができます。
これも大きなメリットのひとつですね。
【外注化のデメリット】
- ハズレの外注先を引いてしまうと苦労する
- 複数の外注先を持つと管理が大変
- 外注先が飛んだ時に急な対応に追われる
- 自分自身のライティングスキルがしっかりしていないと総崩れになる
さぁ、そんなオイシイ話ばかりの外注化ですが、そんな外注化にもやはりデメリットがいくつかあります。
まず始めに、外注先の人材選びをしくじってしまうとかなり大変です。
外注と言っても、その外注を受けてくれている人の理想条件は「自分の生き写し」です。
自分と同レベルまたはそれ以上のライティングスキルに加え、こちらの意図をしっかりと汲み取ったり、納期をしっかりと守ってくれる人材が欲しいんです。
その真逆の人間を引いてしまうと、かなり苦労するハメになります。
そもそものライティングスキルが低く、すり合わせや相談に応じず理解しようとしない、納期も守らない人間です。
そうすると、結果的に納品された後に自分で記事の8割をリライトしなくてはいけなくなったり、納期が過ぎてしまって自分自身の信用が落ちてしまうといった事態に陥ってしまいます。
違うケースとして、外注先が何も言わずに音信不通になってしまうという事もあります。
これも同様、自分の信用問題に直結する要素なので気を付けたほうが良いですね。
そして最も重要なことが、「自分自身のライティングスキルがしっかりしていないと話にならない」という点です。
もちろんプロに頼めば自分のスキルなんて関係ないのですが、そうなると文字単価は3~5円以上はしてしまいます。
自分が文字単価1円程度の案件しか取れないような実力しかないのなら、その時点で1文字あたり2円以上の赤字になっていますから、全く意味がありません。
外注先の方に教えられる程度のライティングスキルは身に着けてから外注化をした方が、自分のためでもあり相手のためでもあります。
外注化すべき人・すべきでない人
さて、メリットとデメリットについて理解ができたところで、次は今すぐ外注化をすべき人と、反対に絶対にすべきでない人についてご説明します。
自分がどちらに当てはまるかで、保留にするか実践するかの基準にしてみて下さいね。
【外注化すべき人】
- 最低でも文字単価3円以上の案件が安定して取れる
- ライティングやSEOについてのノウハウを初心者に教えられるだけの知識がある
- 数人の小さなチームをまとめる事が得意
- 自分が文字単価1円以上で書けるジャンルが10個以上ある
- 月30万程度は稼げている、または時間さえ割けば稼げる見込みがある
【外注化すべきでない人】
- 自分のライティングスキルが一定水準以下である
- 何をするにもプレイヤータイプで、人に教えるのがヘタと言われる
- ライターとして月20万も稼げていない
- どちらかと言うと納期を守るのが苦手
- 勉強をしたくなく、なぁなぁでとりあえず楽にゆるく稼ぎたいと思ってる
ここは一言で一気に解説しますが、まず外注化すべきタイプの人というのは、「ライターとしての収入が十分に生活できる水準になっており、納期を守るという事や人付き合いの大切さが良く分かっている人」という事になります。
反対に外注化してはいけないタイプの人は、「ライターとして十分に収入もないのに、そもそもラクが出来るからという理由で外注化にチャレンジにしてる人」みたいな感じですね。
ライターとして生活が出来る水準まで頑張ってきている人なら、外注先の方がどのような指示を求めているのか、どのようなタイプのライターなのかが手に取るように分かるんです。ホントに。
それは自分自身が積み上げてきた努力や、費やしてきた時間がおのずと教えてくれる事なので、経験不足のライターは外注化に手を出すべきではありません。
信用が落ちるどころか自分自身の収入も落ちかねませんから、現在ロクな収入もないくせにラクに稼げるかもという理由で外注化をしようとしているのであれば、今は絶対にしないほうが身のためです。
大人しく案件をこなしながら勉強をして、ライティングスキルの向上に勤しみましょう。
記事を外注化するために必要なこと
さぁ、次は外注化をするために必要な事です。
先ほどのメリットの部分でもご紹介しましたが、まずは自分自身のライティングスキルをしっかりと身に着けておく事が本当に大事です。
自分自身の軸がブレてしまっていては、赤の他人である外注先の方に的確な指示を出す事なんて出来るわけありませんよね。
まずは自ら取れる案件が単価3円になる程度まで修行を積みましょう。
それともう一点の本当に大事な事。
それは外注先の管理です。
僕はSlackというチャットツールを使って、依頼している案件のタスク管理やリマインドをしていました。
これを使用する事により、万が一外注先が飛んでしまった場合の早期発見や、相手の納期忘れを防止する事ができます。
日頃より外注先の方とコミュニケーションを取っておくことも大切です。
外注化する際に最も注意しなければならない事
次に、外注化する際にもっとも大切な注意点をご紹介します。
それは「人材選び」です。
まず初めに、外注先は8割がた突然音信不通になる、と思っていてください。
主に外注先はクラウドソーシングから見つけてくる事が多いのですが、クラウドソーシングというのは人材量が圧倒的に多い分、ライターとしての質もかなりピンキリな所があります。
もちろん中には非常に優秀で、人としても意気投合するような方もいらっしゃいますし、現に僕が今現在も外注させてもらっている方も、ランサーズというクラウドソーシングからお知り合いになった方です。
ただ、僕もこの方と出会うまでに少なくとも100人はやり取りしてきています。
色々な方がいらっしゃいましたが、ボツにさせて頂いた方の事例をいくつかご紹介します。
- ある日いきなり音信不通になった(通称:飛び)
- 記事を納品されてチェックしたら日本語が変で、後々聞いたら外国人留学生だった
- こちらが依頼した記事を、ソックリそのまま自分のブログに使いまわしで投稿されていた
- 納品後に文章のニュアンスなどについてすり合わせをしていたら、いきなりブチギレだしてそのまま音信不通になった
- 普通に何度かやり取りしていたら、ある日突然「実はビジネスパートナーを探しているんです」と切り出され、結局MLM(マルチ商法)の勧誘だった
こんなもんですよ、クラウドソーシングって。
最後のMLMについては正直笑ってしまいましたよね。
その日の夜、友人と飲みに行った際の話のネタになったのでまぁ良しとはしてますが…。
このように、外注化をする際には「人材選び」が本当に大切です。
平均月収が30万円から100万円に伸びた話
さて、最後に僕自身の体験談として、月収が3倍以上に爆伸びしたお話をしてこの記事を終わりにしましょう。
今後外注化を始めるうえで参考にして頂ければ幸いです。
まず、僕が個人として月収30万円を達成したのはライティングを初めて1年経った時の事です。
最初は右も左も分からずに、ただ愚直に文字単価1円で自分ができる案件を片っ端からこなしていました。
外注者目線だといいライターですね。
その後2年目まではSEOについての知識を詰め込みながら、コピーライティングなどの知識もほどほどに入れつつ、自分に付加価値を付けて毎日クライアントへ売り込んでいました。
そして迎えた3年目で、自分がライティングに費やしてきた時間がとんでもない事に気付きました。
改めて自分の生活サイクルを見直してみたところ、いくら月収30万とはいえ、週7稼働の8時間~10時間の労働でした。
これでは費やしている時間と収入が釣り合っていると思えなかった僕は、なんとか今自分が持っているスキルで副業が出来ないかと考えました。
そこでまず最初に実践したのが、クラウドソーシングを介した初心者ライターへのコンサルでした。
「月収30万円独学WEBライター」という肩書を掲げ、WEB通話ツールを使って1時間5000円で何でもアドバイスするというサービスです。
シンプルに時給5000円ですから、金額だけ見れば割に合いすぎている副業ですよね。
しかしこの副業はあえなく失敗に終わります。
合計50名くらいの方にはサービスを提供する事が出来たのですが、恐ろしい事にリピーターがほぼ0%だったのです。
とはいえサービス自体の顧客満足度や評価は高かったので、なんでなんだろう…と考えた結果、そもそもライティングスキルは教えて全てどうにかなるという物ではなく、結局自分がやるかやらないかの面が強いからだな、という結論に行きつきました。
僕の提供するコンサルサービスに満足して成功した方は今後僕の元へリピートしてくる事はないでしょうし、かといって微妙と思われたのならばそれはそれでリピートなんてする訳ありません。
若干名の初心者ライターに救いの手を差し伸べられたのかはわかりませんが、ビジネスモデルとしては全く良くない物だったようです。
そしてすぐにサービスを閉鎖して手を引いた僕が次に着眼したのは、ライターにおける最重要項目といっても過言ではない「文字単価」という部分です。
この時僕は文字単価3円程度なら安定して案件を取る事ができ、MAXで5~6円程度の案件も取れていました。
クラウドソーシングでライターとして活動している方を見てみても、明らかにある程度のスキルがあるのに文字単価1円以下で案件を取っている方を多く見かけました。
なので、0.5円で案件を取っている人には1円で、1円で取っている人には2円で僕の案件を流してあげてみたんです。
もちろん100%僕の思った通りの記事が納品される訳はないので、タイトルや見出しなどの大枠だけはキッチリと指定して、中身の文はそれに沿って書いてもらうように予め指示をしました。
そして納品された後、僕が誤字脱字の精査をすると同時に部分的にリライトをして、フィードバックとしてリライト部分を共有するようにしました。
すると、15回ほど依頼をさせてもらった時に、それまで元々クラウドソーシングで0.5円で案件を取っていた方が、僕がメディアサイトから貰っている文字単価4円で計7000文字の記事を見事にノーリライトでパスしたのです。
この案件に通ったらこの方の文字単価を上げると決めていたので、その後は文字単価4円以上の記事を2.5円で依頼させてもらっています。
この時点で、外注先の方には1記事あたり17,500円の報酬が入り、僕には10,500円の仲介料がほぼ作業ゼロで入ってくるというシステムが出来上がりました。
一見僕だけがオイシイ思いをしているようにも見えますが、結局この方というのは「私には営業力が皆無です」と自分で言ってしまうレベルでライターとしての自分を売り込む能力がなく、文字単価の交渉が一切出来なかった方だったようなので、お互いwin-winな関係となる事ができました。
元が4円の案件だという事もしっかりと伝えていますし、そこから1文字あたり1.5円分の報酬を僕が仲介料として抜いているという事もちゃんと伝えています。
それでも何年もお付き合いしてくれているのには理由があって、初めて僕が案件を依頼してから4円の記事をパスするまでの間、1記事1記事の納品ごとにアドバイスや改善点などを都度伝えていたんです。
結果として相手方のライティングスキルも飛躍的に向上しましたし、僕も以前にやっていた初心者ライターへのWEBコンサルという失敗副業の経験が思わぬ所で生きたので、全てが「やってて良かったなぁ…」という結末になったんです。
この様な順序でチームメンバーを少しずつ増やしていき、今では5人と僕1人の体制で、単価7円以上の記事のみ僕が請け負い、それ以下は他の方へ流して仲介料を頂くという形式でやってきています。
大体他の5人が1人あたり月収30万円を達成していれば、僕に7~8万くらい入ってくるレートになっているので、日々の人材管理やコミュニケーションだけの作業で月に3~40万円が自動的に稼げてしまいます。
プラスで僕個人も高単価のクライアント継続依頼をこなしているので、基本的に月65万円を下回る事はなく、多い月で100万を超える事もあります。
以上が僕の月収が爆伸びしたお話です。
「ただ成功談だけ語ってるだけだろ」と思った方。そんな事はありません。
実践を継続していれば誰にでもチャンスがあります。
ふてらずにまずはやってみてください。
人生変わっちゃいますよ。
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